田村地区のみかん
MADE IN TAMURA
「有田みかん」で知られる和歌山県有田地域は、周囲を海と山に囲まれた、全国屈指の柑橘生産地です。
この地でみかん栽培が始まって、早や400年以上。
中でも、森俊農園の畑がある〈湯浅町田村地区〉で作られるみかんは、『田村みかん』と呼ばれ、別格の最高級ブランド品として市場を賑わせています。
田村地区のみかんの特徴は、一度食べたら忘れられない、極上の深い甘みと、濃いオレンジ色をした果皮の色づきのよさです。
これらはすべて、4の条件が重なってできた〈田村〉という偉大な土壌が育んだ希少な味わいなのです。
4つの条件を満たした
天候と地質
WEATHER & GROUND
田村地区は、有田川を中心に南北に山脈が連なり、東西には丘陵性の山地が張り出した盆地状の地形をしている小さな集落です。
みかん農家は地区全体で約100軒程度在り、収穫期には、傾斜面の多い土地を拓いて作られた石垣階段型の段々畑が一面、美しいオレンジ色に染まります。
地質は、秩父古生層。人類が誕生する遥か昔から生成されてきた、ミネラル成分の多い肥沃な土地です。この秩父古生層こそが、田村地区のみかんの糖度と色づきのルーツでもあります。
おいしいみかんの栽培には
- 日射量
- 降雨量
- 気温
- 地質
の4つの条件が必要だと言われています。
田村地区がみかんの生産地として恵まれているのは、段々畑の傾斜で空、海、地面からの太陽の光と熱を一身に受け、糖度の具合が決まる夏に特に降水量が少なく、一年を通して温暖な気候が安定しており、秩父古生層の地質や石垣階段型の畑構造が水はけをよくしているからなのです。
かつてこの地を開墾し、みかんをはじめとする柑橘栽培の礎を築いた先人の知恵と工夫。その恩恵を受けて引き継がれる魂は、長い歳月が経った今もなお変わることなく、田村地区に息づいています。
選果・出荷のこだわり
PRODUCED IN TAMURA
全国的に共同選果・出荷をする生産者が多い中、古くからの個人による選果・出荷にこだわり続ける田村地区。
田村地区から出荷される箱には、必ず生産者自身の名や屋号が記されています。
今でこそスーパーで見かける野菜や果物にも生産者の名前を掲載するのがスタンダードになっていますが、それが当り前ではなかった時代からずっと、名を背負って育てた作物を市場に出す、という信念が田村地区にはありました。
田村地区の生産農家は皆、自分の土地で収穫するみかんに誇りを持っています。
森俊農園では毎年収穫が終わると、家族や従業員が総出となり、濃いオレンジ色に色づいた愛らしいみかんを手作業で一つ一つ丁寧に箱詰めします。
今年もそうして愛情を込めて箱詰めされたみかんたちが、全国へ。そして、あなたの元へも。